オリジナル焼印においては、基本的に印面は水平の平らな状態で製作します。焼印一つで木材に使ったり、革、食品などいろいろな素材への焼き付けに利用できます。
ですが、中には印面が平らでは無い方が焼印加工がやりやすい場合があります。
焼印する素材の形状が、球体や円柱など表面が湾曲しているものへの焼印は、印面が平らだと焼き付け作業が難しくなります。
その場合は、素材の曲面のカーブに合わせた特注仕様の焼印を製作する必要があります。
曲面のカーブに合わせた特注焼印
上記の写真のように、曲面のカーブに合わせた形状でオリジナル焼印を製作することで、平らな素材に押し付けるのと同じ要領で焼印加工が可能になります。ただし、素材の規格が同じものでないと逆に上手く押し付けることができなくなりますので、その点は注意が必要になります。
食品であれば柔らかいので、多少のカーブの違いは大丈夫ですが、木材のような硬い素材の場合は印面と素材のカーブがしっかり一致していないと、全体を綺麗に押し付けることができません。

キワ切りカットのオリジナル焼印
通常のオリジナル焼印は上部写真の左側のように土台部分が四角になります。硬い木材などの場合は土台箱の形状でも問題ないのですが、柔らかい食品や厚みのある革の場合は、右側のようなデザイン部分のキワでカットした形状がおすすめとなります。
焼印を押し込んだ際に、柔らかい素材だと土台部分の余分なところまで焼き付いてしまって、仕上がりの見栄えが悪くなります。ですので、特に食品への焼印加工の場合は、このキワ切りカットの特注仕様の焼印がおすすめとなります。
空気穴付きの焼印
上記のような線で囲まれたデザインの場合は、焼き付けた際に素材によってはガスや水蒸気が発生して、焼き付けがうまくできない場合があります。ゆで卵や卵焼き、蒲鉾やさつま揚げなどへの焼印の場合は、水蒸気などが出やすいので、焼印が部分的に付かなかったり、逆に熱い蒸気がたまって焼にじみが起きたりします。
そこで、写真右側のように蒸気やガスを逃がす空気穴をあけることで、仕上がりがキレイになります。こんな小さな穴で、と思うかもしれませんが、あるとないとでは大きく仕上がりが変わります。
上記で紹介した特注仕様の焼印以外にも、持っている機材に合わせた仕様や焼成機に取り付ける用の特注焼印など、ご希望に合わせた特注焼印を製作することが可能です。
こんな仕様でオリジナル焼印をつくれるかな?など、特注焼印のことならお気軽にご相談下さい。