焼印をするのに1つあたりどれくらいの時間がかかるの?

焼印加工の時間

焼印をひとつ押すのに何秒ぐらいかかりますか?

焼印についてこの質問もよくあるのですが、やったことがないと焼印ひとつ押すのにどれくらい時間がかかるのかがわからないものです。

今回はそんな焼印加工にかかる時間が素材や温め方でどれくらいになるのかをご紹介します。

焼印の押し付け時間は2~3秒が基本

ロゴマークやキャラクーなどのデザインで焼印を作って焼き付けるのですが、焼印する素材やデザインの大きさによって押し付ける時間も異なります。

まず基本的な押し付け時間は「2~3秒」ということを覚えておいてください。

食品や木材、革など素材によって焼き色が入る時間は異なります。素材それぞれに焦げる温度が決まっていて、革だと約170℃、木材や食品の場合は約250℃程度で焼印することで焦げ色が付きます。

ですが、同じ木材でも木の種類によって焼き目の入る温度が違っていたり、食品でも常温や冷蔵、冷凍という状態によって焼き目の入る温度が違ってきます。

ですので、まず端材などで基本時間の2~3秒押し付けてみて、どれくらい焦げ目が入るのかを確認してください。焦げすぎてしまう場合は、押し付け時間を短くし、焦げ色が薄い場合は押し付ける時間を長くするといった調整が必要です。

焦げ色が入りにくい分については、温度が足りていない場合もあるので、押し付け時間を長くしてもあまり焦げ色が入らない場合は、温める温度を上げる必要があります。

準備から作業までの時間

焼印加工はまず準備段階として印面を温める必要があります。そして温まったところから実際の焼き付け作業に入ります。この焼印を温める工程は、電気であたためるのか、直接火で温めるのかによって待機時間が異なります。

電気式焼印の場合

電気式の焼印

まずコンセントに電源を差し込むことで温度が上がり始めます。標準的な電気ゴテの場合、焼印加工ができる温度になるまで約10分程度待つ必要があります。

一度温度が上がってしまえば連続して焼印加工が可能となります。ですが、電気ゴテは直火より印面温度が低くなるので、食品や木材への焼き付けの場合は押し付ける時間を少し長めにした方がよいです。

革・レザーにおいては、焦げやすいので1~2秒(薄い革の場合は1秒未満)で十分焦げ色が入ります。

直火式焼印の場合

直火式の焼印

直火式は直接火で温めるので、電気式より待機時間は短く約2分程度で焼印加工ができるようになります。

ちなみに、温める熱源によっては待機時間は前後します。ガスバーナーなどの高火力のものであれば、1分ほどでも十分温まります。

直火は電気式より印面温度が高くなるので、押し付け時間は標準より短めでも大丈夫です。食品や木材であれば1~2秒程度でも十分焼き色が入ります。

革・レザーにおいては、焦げすぎてしまうので、直火式での作業はあまり向いておりません。直火で行う場合は温める時間を短くして、印面温度が上がりすぎないように注意が必要です。

まとめ

焼印加工をしたことがないという場合は、どれくらいの作業時間がいるのかわからないもの。標準的な時間がわかれば、個数による大まかな作業時間を把握することが可能です。

焼印加工する素材やデザインの大きさなどによっても、温める時間や押し付け時間が異なる場合もあるので、不安なことがあれば気軽にご相談下さい。

タイトルとURLをコピーしました