
どら焼きやパンケーキなどに焼き印をつけているのですが、どうもうまくつきません。強く押し付けると余分なところまで焼けてしまいます。
初めて焼印をする方に多いのが、このご質問です。
焼印をしたい素材に対して、どれくらい温めて押し付けるのが適切なのかが、はじめての焼印ではなかなかわかりませんよね。そこで、今回は焼印する際の標準的な温める時間などをご紹介させていただきます。
直接火で温める直火式焼印の場合
直火式焼印の場合は、コンロやバーナーなどの熱源は何か?デザインのサイズはどれくらいか?などによって温める時間も変わってきます。
一般的に家庭で使うカセットコロンであれば、2~3分程度温めた方がよいです。温め時間が短いと焦げ色が薄くなったり、素材が焼印の印面にくっついてしまうことがあります。
ガスバーナーのような火力の高いもので温める場合は、1分程度でもよいかと思います。焼印自体の金属が真鍮の場合は長く温めすぎると変形する場合もあるので注意が必要です。
温まったかどうかの目安としては、例えばどら焼き等に押し付けたときに、ジュっと焼ける音がして、煙が上がるぐらいであればOKです。そうならない場合は、温度が低いので、温める時間をもう少し長くしてみて下さい。
温度が低い状態で焦げ色を濃くするために長く押し付けると、焼にじみが広がってデザインがつぶれてしまうことがあります。また強く押し付けすぎてしまうと、デザイン以外の土台部分も素材にあたって余分な焦げが入ってしまいます。
半田ごてで温める電気式焼印の場合
半田ごてを使った電気式の場合は、温度が最大になるまでに10分程度待つ必要があります。デザインのサイズが50mmを超える場合は、焼印全体を温めるのに15分程度は待つ方がよいです。
電気式も一度温めた状態で素材に押し付けて、きれいに焦げ色が入るか試してみて下さい。
大きなサイズの焼印の場合は、15分以上温めても素材によっては焦げ色があまり付かないケースもあります。電気式は最大温度が決まっているため、15分以上待ってもそれ以上の熱さにはなりません。この場合は、半田ごての容量の大きなものに変更した方がいいです。
100Wの半田ごてを使っている場合なら300Wの容量の半田ごてにすることで、温める力が上がるので焦げ色が入りやすくなります。
半田ごてを変えても焼印がキレイに入らない場合は、直火式に変更することをご検討いただく方がいいかもしれません。焼印のサイズが大きく印面全体が熱くなる前に放熱して、必要な温度まで上がらない状態の可能性が高いです。
それ以外の可能性としては、素材自体が焼印が入りにくいという事も考えられます。ですので、一度ペンチなどで焼印をもってそれをコンロなどで2~3分温めてから素材に押し付けてみて下さい。それでしっかり焦げ色が入れば、温度の問題で、焦げ色が入らない場合は素材の問題という事になります。
焼印をする予定の素材にキレイに焼き付けができるのか不安という場合は、是非無料の試し押しサービスをご利用ください。素材を送っていただくだけで、焼印加工がどのようになるかお試しさせていただきます。