電気式焼印と直火式焼印の違いについて

焼印の温め方

食品や木材などに焼印をするにあたって必要なのが、焼印を熱するということ。基本的には電気を使って温める(電気式)か、直接火で温める(直火式)かの二通りのやり方があります。

どちらの方法もメリット・デメリットがございますので、詳しく紹介させていただきます。

電気式焼印

電気式の焼印

熱を伝える半田ごてをコンセントに差し込んで焼印を温めるのが、電気式焼印になります。

メリット

1.安定した焼印加工が可能
温度を一定に保つことができるので、安定した焼印加工が可能です。また、焼印加工がはじめてでも一定の品質で焼印をすることができるのもメリットの一つです。

2.安全性の確保
火を使わないため、火災や事故のリスクが少なく屋内での利用でも安全性を保って作業が可能です。

3.温度管理が容易
コンセントに差し込んでいれば温度は一定を保ってくれるため、常に温度を気にする必要がございません。そのため連続した焼印加工が可能となります。

デメリット

1.電源の確保
差し込むコンセントがないなど、電源を確保できない場合は焼印加工ができません。ですので、屋内で使うか、屋外で焼印をする場合は、移動式の電源を用意する必要があります。

2.コストがかかる
温める機械(半田ごて)が必要なため、その分コストが高くなります。また、半田ごては利用状況によっては断線等の故障もあり、修理や買い替えの必要も出てきます。

3.作業開始までの時間
コンセントに差し込んで温度を上げる必要があるため、焼印が可能になるまでに約10分ほど待機時間が必要です。すぐに焼印をする必要がある場合に対応できないというデメリットがあります。

直火式焼印

直火式の焼印

コンロやバーナーなどを使って焼印を火で直接温めるのが、直火式焼印になります。

メリット

1.待たずに焼印加工が可能
直接火で加熱するため電気式のように長い時間待つ必要がございません。1~2分程度ですぐに焼印加工が可能です。また、加熱時間を延ばすことで高温での焼き付け加工が可能。

2.屋外でも焼印加工が可能
電源を必要としないため、屋外などでの焼印作業が可能になります。現場での焼き付けや屋外イベントなどでの焼印体験などにも利用できます。

3.サイズの大きな焼印にも対応
電気式の場合はあまり大きいサイズでは温度が全体に広がらないため、キレイに焼き付けができません。その点直火式なら全体をむらなく加熱することができるので、サイズが大きくてもしっかり焼き付け加工が可能になります。

デメリット

1.焼き付け加工が安定しない
温度が一定ではないため、熟練度が低いと焼き付けた際の焦げに焼きムラができてしまう。焼き付けるたびに徐々に温度が下がることもあり、大量生産で均一な品質が求められる場合には向いていない。

2.安全面のリスクが高くなる
火を扱うため、火災などのリスクが伴います。またコンロやバーナーなどの場合は、扱い方によっては火傷などのけがのリスクも発生します。

3.火が付かない場所で作業ができない
屋内など火器の利用ができない場合は、焼印作業もできなくなります。また、屋外であったとしても、作業現場で火を使えない場合にも焼印作業ができなくなります。

まとめ

電気式と直火式それぞれにメリット・デメリットがございますので、利用方法や利用するシーンに合わせて選ぶ必要がございます。

また、焼印をする素材によっては向き・不向きがあるため、どちらがいいのかわからないという場合は、ご相談いただければと思います。

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