焼印がはじめての方に知っておいて欲しいことが、素材に焼き付けたときにおこる「焼にじみ」です。
焼印をしたことが無いと、この焼にじみの認識がないため、細かいデザインでも印刷のように綺麗に焦げ色が入ると思ってしまいます。
実際は、データで見ているデザインよりも焦げが広がってしまいます。特に食品への焼印については、その焼にじみが強く出てしまいます。
特に砂糖を多く含むお菓子は、線幅が1mm以下になると焼にじみで黒く焼つぶれてしまうことが多くなります。
焼印をしたいお菓子で一番利用が多いのがどら焼き。どら焼きは一見綺麗に焼き目が入りそうに見えるのですが、焼き付けると生地に含まれる糖分が溶けて滲んでしまうのです。
上記の写真のように焼印の印面デザインは綺麗に彫り込まれているのですが、どら焼きに焼き付けると抜きの細く狭い部分は焼つぶれてデザイン通りの焼き付けになっていません。
この焼にじみの現象が起きやすいのが、ふんわり柔らかい生地のお菓子に特に起きやすくなります。同じような回転焼きの場合は、生地をしっかり焼いて硬めの生地になるので、焼にじみが起きにくくなります。
上記は大判焼きに焼印をした写真ですが、細かい文字やイラストのデザインも比較的綺麗に焼き目が入っています。多少の焼にじみは起きていますが、しっかり目に焼きの入った硬めの生地の場合は、このような感じで細かいデザインでも綺麗に焼印が可能です。
お菓子への焼印については、同じ種類のものでも製法や材料などによって焼印の入り具合が違ってくるので、できるだけ細かい部分をなくすようなデザインにしていただくのがおすすめです。
例えばキャラクターのデザインにする場合でも、全体をデザインにすると細かくなるような場合は、顔だけのデザインにするなどで、隙間を大きくとれるようなデザインを検討してみて下さい。
適度な隙間があるデザインであれば、お菓子への焼き印もこれだけ綺麗にくっきり焼き付けることができます。せっかく製作するオリジナル焼印ですので、仕上がりもきれいになる方がいいですよね。
デザインの修正などができないという場合は、お気軽にご相談下さい。画像などのデータをお見せいただければ、推奨デザインを無料で作成させていただきます。
元のデザインを残しつつ、焼印加工が綺麗に仕上がりやすい隙間を確保したデザインや、簡略化したデザインなど、ご要望に合わせてデザインを修正させていただきます。