
ゴムに焼印加工はできますか?
この質問も焼印製作においてよく聞かれます。焼印加工は、本来素材を焦がして焼目を入れる加工になるので、焦げ目の入らないものには焼印加工ができません。
というわけで、今回はゴムへの焼印加工についてご紹介させていただきます。
ゴムへの焼印
ゴムにおいては、結論から言うと、焼印加工はできません。素材として溶けてしまうため、焦げによる焼印加工ではなく、刻印というイメージになります。
ゴムと言っても天然ゴムやウレタンゴム、シリコンゴムなど色々な種類があります。ゴムの種類によって耐熱温度が異なるので、加工予定のゴムに合わせて温度を調節する必要があります。
焼印の温度調整をする場合は、直火ではかなり難しいので、電気を使った焼印になります。半田ごてならパワーコントローラーを使用して温度を調節しますが、細かい設定ができません。ホットスタンプであれば、細かい温度調節が可能なので、ゴムへの焼印の場合はおすすめです。
上記の写真はホットスタンプを使って、細かく温度を調節して押し付けたサンプルになります。ゴムの種類に合わせて温度を探りながら最適な焼印加工ができる温度を見つける必要があります。
こちらはホットスタンプを使ってゴム製の靴底への焼印(刻印)加工になります。耐久性の高いゴムなので、温度を探りながら刻印の入る温度を見つけます。こちらの分であれば250℃で「SAMPLE」の文字が入るようになりました。
こちらはダンベルのゴム部分への焼印ですが、こちらは190℃で入りました。このように、同じゴムでもその種類の違で刻印の入る温度が異なります。
ゴムや樹脂への焼印(刻印)加工を行う場合は、まずは端材などで十分に最適な温度を見つけてから、本番素材に加工をするようにしてください。
焼印や加工道具を購入前に、利用予定のゴム素材にどのくらいの温度で焼印が入るのかを試していただける、試し押しサービスもございますので、うまく利用してみて下さい。