木・木材・木工製品への焼印加工について

木材への焼印の注意点

焼印をする素材として、木札やカッティングボード、木製家具などの「木材」はとても焼き目が入りやすく、仕上がりもキレイにできる素材です。

ただしきれいに焼印ができるのは、同じ木材でも、表面をコーティングや塗装がされていない、できるだけ無垢な状態のものという条件が付きます。

今回はそんな木材への焼印についてご紹介させていただきます。

木材への焼印加工

木材への焼き付け

焼印をする素材として、木材は表面が比較的きれいで平らなものが多いため、きれいに焼目をつけることができます。程よい硬さもあり、しっかり押し付けて印面全体を押し付けることができ、また食品のように焼にじみも起きにくい素材です。

印刷とまではいきませんが、焼き付け方や温度の調整でかなりきれいにデザインを焼き付けることが可能です。祭りで使う木札や喧嘩札、カッティングボード、木製家具など、いろいろな木材への焼印で利用されています。

いろいろな木材への焼印

ですが、冒頭でも言いましたが、木材の表面をニスやコーティング剤、塗装などが施されていると話が変わってきます。

塗装やコーティングが施された木材への焼印

塗装された木材への焼印

塗装されていたり、コーティングされている木材すべてが焼印加工ができないというわけではございません。塗料などの厚みによって、仕上がりが異なってきます。

木材の塗装については、オイルフィニッシュやウレタン、ワックスや漆喰など様々です。

特に塗膜が分厚くなると焼目が入りにくくなります。木材は約300℃を超えてくると焦げが入るのですが、塗膜が分厚いと本来の木材部分まで届かないことで焼目が入らないというケースがあります。

しっかり塗装された木材への焼印

上記の写真のように、塗膜部分だけが溶けて型押しのような状態になったりします。また、塗料やコーティング剤が木材の中まで浸透していると、その分焼目が入りにくくなります。

木材への焼印については、できるだけ塗装やコーティングをする前に焼印加工をするようにしてください。そうすることで、きれいな焼目が入り、その上からコーティングすれば劣化も防ぐことができます。

おまけ

木材に焼にじみが少なくよりきれいに焼印加工する方法

木材は焼目が入りやすいですが、入りすぎることもあります。そんな時は、焼き付ける前に霧吹きで表面を軽く湿らせてあげると、焼にじみを抑えることが可能です。

木材にキレイに全体を焼き付けるコツ

木材のような硬い素材に焼印をする際は、印面がしっかり素材に当たるようにしないと綺麗な焼き目を付けることができません。上手く焼印をするコツは、真上からまっすぐ押し付けるのではなく、手前から奥に印面を押し付けるようにしてみてください。

 

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