
写真の台紙や商品を入れるパッケージの厚紙に焼印はできますか?
こちらもよくいただくご質問ですが、厚紙においては焼印加工が可能です。
今回は厚紙への焼印についてご紹介させていただきます。
厚紙にも使えるオリジナル焼印
焼印をする素材として、厚紙は意外ときれいに焼き目が入る素材です。同じ紙素材でも、薄いコピー用紙や名刺の場合は、温度管理が難しく、焦げ色が入る時点で焼切れて穴が開いたり、裏に焦げが滲んでしてしまいます。
その点厚紙は素材に厚みがあるので、裏まで焦げが広がりにくく焼き切れてしまう心配も少なくなります。
押し付け時間を調節することで、細かいデザインでも比較的きれいに焼き目が入ります。本番の素材に焼印をする前に、まずは端材などでどれくらいの時間押し付けるとちょうどよい焦げ色になるかテストするようにしてください。
厚紙への焼印は電気式がおすすめ
焼印加工においては、直火式と電気式がありますが、厚紙への焼印においては電気式がおすすめです。
直火の場合は温度が上がりすぎてしまって真っ黒に焦げてしまったり、温度が足りずにうっすら焼き目が入るといったことが起こります。
その点電気式の場合は一定の温度を保ってくれるので、温度の上がりすぎや足りずが起こりません。押し付ける時間の調節で焦げ色をコントロールすることができます。
デザインのサイズが小さい場合は、電気式でも温度が高くなってしまうことがあるので、そんなときはパワーコントローラーで温度を調節することが可能です。

厚紙への焼印でよくある失敗
焼印でよくある失敗の一つが長く押し付けすぎてしまうことです。押し付けている状態ではどれくらい焦げているのかを見ることができませんので、つい長く押し付けてしまうことがあります。
厚紙への焼印においては、目安として5秒の押し付けがよいです。温度が上がった状態でまずは端材に5秒押し付けていただき、その時の焦げ色をチェックしてください。
上記の写真では、焦げすぎている方が約10秒ほど押し付けたもので、下の薄い色の方は約2秒ほど焼き付けたものになります。焼印の温度が適温であっても、押し付け時間によって仕上がりが全く違うものになります。
ですので、本番素材に焼印をする前に必ずテストをし、最適な押し付け時間を見つけるようにしてください。
適切な温度と適切な押し付け時間で焼印をすれば、上記のように厚紙に綺麗にロゴの焼印を入れることができます。厚紙は食品のように焼にじみも起きにくいので、デザインを綺麗に見せることができます。
写真やアクセサリーの台紙やフォトフレーム、商品のパッケージにロゴを焼印で入れることができます。
こちらは厚みのある和紙に焼印をしたものです。上の方は少し押し付け時間が長く若干焦げが広がっていますが、きれいに焼印が入ります。
厚紙の素材などによって最適な押し付け時間の違いがあるので、素材ごとにテストをして一番きれいに焼き目が入る押し付け時間を見つけるようにしてください。