オリジナル焼印で祭りなどで使う木札や喧嘩札を自作

木札への焼印

夏から秋頃にかけて依頼が増えるのが、お祭りで使う木札や祭り札、喧嘩札用のオリジナル焼印製作。神社や祭りの関係者の方から、よくデザインの件でお問い合わせもあります。

一番多いのが、文字が太くて隙間が少ないのですが、きれいに焼印できますか?というご質問。

ご要望されるフォントのほとんどが、勘亭流のような太い筆文字タイプのものなので、確かに文字の隙間が小さく焼印したい際に焼にじみでつぶれてしまう場合もあります。

ですが、焼印加工をする素材は木材の為、ある程度温度を調整すればかなり細かい文字でもキレイに焼き付けることができます。

祭りの木札に焼印

少しわかりにくいかもしれませんが、上記の写真の文字はかなり太めのフォントで隙間が小さいですが、上手く温度を調節することで、きれいに文字が焼き付けられています。

ここまで隙間が狭い文字は、かなり事前のテストをして適切な温度を調べる必要があります。初めて焼印加工をするという場合はなかなかその温度を見つける作業も大変です。

ですので、その場合は、元のフォントから少し黒ベタ部分を減らして隙間を大きくするというデザインの修正などもさせていただいております。文字を少し細くする感じです。そうすることで、焼き付けた際の焼つぶれをある程度防ぐことが可能になります。

喧嘩札に焼印

こちらの木札も比較的きれいに焼目が入っておりますが、少し温度が高いのと、押し付け時間が長くなったことで若干の焼にじみが出ています。

木札や喧嘩札で使う木材は、しっかり乾燥しているのであまり長く押し付けることはせず、2~3秒程度で焦げ具合を確認するのがいいです。焦げ色が薄い場合は、押し付ける時間を少し伸ばすという感じで、焼つぶれが起きない状態を調べていただければと思います。

木材に細かいデザインの焼印

こちらは木札ではございませんが、かなり細かいデザインを木材に焼き付けたものになります。少し焼にじみはありますが、細かい部分もキレイに焼き付けができています。こちらは富士山の山小屋で金剛杖への焼印として製作していただいたものになります。

このように木材は温度と押し付け時間を調整することで、かなり細かいデザインでも焼き付けることができます。焼印加工に慣れておらず、難しそうに感じる場合は、デザインを少し修正して焼印加工がやりやすくするご提案もさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

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