初めての焼印は誰ても不安に思うもの。
上手く焼印ができるのか?
作りたいデザインで焼印ができるのか?
焼印ってどんな素材でも出来るのか?
など、初めてのオリジナル焼印製作について、いろいろな不安や疑問があると思います。
そこで今回は焼印の初心者にも安心できるように、焼印についてよくある質問や疑問にお答えしたいと思います。
オリジナル焼印のデザインについて

焼印はどれくらい細かいデザインまで作れるのでしょうか?
焼印として作るだけであれば、正直かなり細かいデザインでも製作は可能です。
ですが、焼印を作って素材に焼き付けてきれいに見えるかどうかが重要です。焼き付ける素材にもよりますが、線と線の隙間がおおよそ0.5~1mmほどある方がいいですね。
上記の写真のデザインはかなり細かいものになっています。一番細かいところは線と線の隙間は0.5mm以下となっているので、焼き付けたときに焼つぶれたりしている部分もあります。
焼印としてはこれぐらい細かいものでも製作は可能ですが、焼き付けたときの仕上がりをどこまでこだわるかによって、細かさを調整する必要もあります。
上記の写真は線の太さと線と線の隙間の間隔を変えたデザインで、それぞれどのような仕上がりになるかを試したものです。やはり隙間が0.5mm以下になると焼つぶれが起きてデザインを綺麗に反映させることが難しくなります。
もしデザインが細かく隙間も狭い場合は、焼き付ける温度を調節することで、0.5mm以下の隙間でもある程度きれいに焼き付けができる場合もあります。

オリジナル焼印の加熱方法について

焼印は電気で温めるのと、直接火で温めるのとなら、どちらが失敗しにくいですか?
こちらも焼印初心者の方には悩ましいポイントですが、結論から言うと、失敗しにくいのは「電気式の焼印」になります。
火で直接炙る方が手軽なイメージがありますが、温度の調節が難しく、上手く焼印が付かないという事になりやすくなります。
例えば温める時間が短いと焦げ色が薄くなったり、そもそも全然焼き目が入らないという事もあります。逆に温めすぎると、真っ黒に焦げすぎたり、隙間の細かい部分は焼つぶれてしまったりという失敗につながります。
その点電気式の場合は温度が上がり切れば一定の温度を保ってくれるので、失敗が少なくなります。電気式は半田ごてを利用するため、電源を入れれば自動で400℃近くまで温度が上がります。
食品や木材などは300℃程度の温度があれば焼目が入るので、初めての方でも安定した焼印加工が可能になります。ただし、素材によっては温度が高すぎる場合もあるので、その場合は電圧を調節できるパワーコントローラーなどを使って少し温度を下げる必要があります。

オリジナル焼印の金属について

焼印を作る時に真鍮製とステンレス製がありますが、どちらを選べばいいでしょうか?
どちらの金属でも焼印をすることについてはほとんどが差がないのですが、利用する用途によって選ぶ必要があります。
真鍮は金属としては比較的柔らかいので、削る時間が短く納期も早くなります。また、ステンレスより安価なため、コストを抑える場合は真鍮製になります。
一方ステンレスについては、錆びにくい性質があり、食品衛生法にも適合しているので、食べ物への焼印に利用する場合は、こちらがおすすめとなります。
※焼印を調理器具とみなす場合は、食品衛生法に適合している必要があります。
また、耐久性でみると、真鍮よりステンレスの方が耐熱性や硬度も高いので、より長く使えるといえます。ですが、一般的な利用においては、真鍮製がすぐに変形したり破損したりすることはないので、耐久性で選び必要はございません。
木材や革、紙、布などへの焼印加工であれば、基本的に真鍮製のオリジナル焼印をお選びいただければ問題なく利用いただけます。
食品に利用する場合は、安全性を考慮して、ステンレス製のオリジナル焼印をお選びいただくことをお勧めしております。大手食品工場などではほとんどがステンレス製をご利用いただいております。
それから、バーナーや炭火、業務用のコンロなど、火力の高いもので温める場合も、耐熱性の高いステンレス製がおすすめです。真鍮は700℃を超えてくると変形する恐れが出てきますので、注意が必要です。

初めての焼印製作で不安や疑問があれば、お気軽にご相談下さい。焼印製作のプロが丁寧にご説明させていただきます。