焼印をしたい素材として多いのがお菓子。
どら焼きや大判焼き、最中、お饅頭などの和菓子やバームクーヘン、パンケーキ、チーズケーキ、マドレーヌなどの洋菓子。他店との差別化をしたいという場合に、お店のロゴやキャラクーの焼印をつけるという目的でご利用いただくことが多い素材です。
他店との差別化以外にも、周年などのイベントでの記念品として、焼印を入れたどら焼き等をプレゼントするという使い方がたったり。中身の見えない和菓子などでは、マークをつけてあんこやクリームなどの中身が何かわかるようにしたりという使い方もございます。
今回はそんなお菓子への焼印加工の事例をご紹介させていただきます。
どら焼きへの焼印
どら焼きは表面の凹凸が少なく、焼目がキレイに入りやすいお菓子です。どら焼きの皮の硬さにもよりますが、比較的細かいデザインでもキレイに焼印ができる素材になります。
上記の写真でも、かなり細かいデザインでもキレイに焼印が入っているのがわかります。どら焼きはお菓子のなかでも表面の目が詰まっているので、細かいデザインや隙間が狭い部分もキレイに焼目で表現ができます。
回転焼き(大判焼き)への焼印
お菓子の中で一番焼印加工がキレイに入るのが、この大判焼きかもしれません。表面が平らで凹凸も少なく、どちらかというと木材への焼印に近い感じです。そのうえ、木材にはない程よい柔らかさがあるので、印面全体を押し付けやすいという特徴もあります。
回転焼きへの焼印は、焼き付けがやりやすいのですが、回転焼きの大きさギリギリまでのサイズの焼印にすると、少し焼き付きにくくなります。縁の部分は中央部分と比べて硬くなるので、真ん中の方が焼き付きにくくなります。
おすすめのサイズ感は、3cm~4cm角に収まるようなサイズ感が全体を綺麗に焼き付けることができます。
お饅頭(まんじゅう)に焼印
こちらも焼印をしたい素材の上位にランクインするお饅頭です。おまんじゅうは表面が湾曲しているものが多いので、少し難易度が高くなります。また、薄皮があるものがあって、それが焼印を押し付けたときにはがれてしまうという事もございます。
おまんじゅうは種類が色々あるので、一概には言えませんが、薄皮のないタイプのものが焼印加工はやりやすくなります。薯蕷饅頭、かるかん饅頭などは焼印がキレイに入る種類になります。
焼きまんじゅうタイプのものが少し難しさが出るものになります。焼印の温める温度が低いと、皮の部分がくっついてはがれてしまいます。特に使い始めの焼印は馴染んでいないので、皮がくっつきやすくなります。
煎餅(せんべい)に焼印
せんべいも比較的焼印加工のやりやすい素材になります。表面は平らなものが多いので、印面全体をしっかり押し付けることができます。
お煎餅で焼印加工に向いているのは、上記の写真のような表面が平らで滑らかな玉子せんべいや炭酸煎餅、ミルクせんべいなどになります。スーパーなどで売っている表面がごつごつした感じのものは焼印加工が難しくなります。
玉子煎餅などであれば、かなり細かいデザインでもキレイに焼目が入ります。ただし煎餅は割れやすいので、押し付ける力加減には注意が必要です。
パンケーキに焼印
パンケーキやホットケーキへの焼印は、手軽にSNS映えする演出ができる手段の一つです。インスタやFacebookなどへの投稿による、集客や宣伝効果を期待できるので、導入するカフェも増えています。
パンケーキやホットケーキは形状やタイプが様々なので、それぞれに合ったデザインやサイズで焼印を製作することがポイントになります。サイズが大きいと全体を押し付けるのが難しくなり、押し付けすぎるとパンケーキの表面がへこんで見栄えが悪くなったりもします。
特に最近はやりのふわふわ系のパンケーキは押し付け加減が難しいので注意が必要です。上記写真のような比較的表面をしっかり焼いているものであれば、細かいデザインでも綺麗な焼目を入れることが可能です。
クッキーへの焼印
クッキーもよく問合せをいただくお菓子ですが、焼印加工が非常に難しい素材です。表面の凹凸が多く、印面全体を押し付けることができなかったり、押し付けている間にクッキーが割れてしまったりという事が起こります。
バターサンドのような表面が比較的平らなクッキーに焼印をする場合は、きれいに焼目が入りますが、それ以外のクッキーとなると、難易度が上がるので注意が必要です。
またクッキーを焼き上げた後の焼印をする場合は、押し付けた際に割れるケースがあるので、その場合は焼印というよりは、生地を焼き上げる前に型を押して刻印のような感じで利用する方が失敗は少なくなります。
カステラ生地への焼印
カステラは焼目を入れるのは比較的簡単なのですが、皮が焼印の印面にくっついてします場合があるので、少し注意が必要な素材になります。
カステラ生地は非常に柔らかい素材の為、押し付けるときの力加減になれるのに少し時間が必要な場合があります。また、焼き付ける温度が低かったり、押し付け時間が長くなると表面の皮がくっついて、はがれてしまうことがあるので注意が必要です。
カステラ生地への焼印については、高温で素早く焼き付けるのが、きれいに焼印加工をするコツになります。

