電気式焼印で温度を下げて焼印加工する方法について

電気式焼印で温度を調整

焼印加工するには印面を温める必要がございます。直接火で温めるか、半田ごてを使って電気で温めるか、になるので、電気式の場合は通電中は500℃近くまで温度が上がった状態を保ちます。

食品や木材への焼印加工なら特に問題ないのですが、革・レザーに焼印をするときは、温度が高すぎて革が真っ黒になったり、焼切れてしまうことがあります。

そこで、本日は電気式焼印で温度を調整する方法をご紹介したいと思います。

パワーコントローラーを使って焼印の温度を調整

焼印用のパワーコントローラー

電気式焼印は電気の力を使って温度を上げていますので、その電力(電圧)を下げることで、温度を調節することが可能です。その際に必要になるのが、パワーコントローラー(電圧調整器)になります。

パワーコントローラーを使うことで、半田ごてに流す電圧を調整することができ、大まかな温度調節が可能となります。電圧を調整する機材になるので、温度を〇〇℃にするといった細かい温度調節はできません。

つまみを回して、温度を下げたら端材などで焦げ具合を確認し、素材に対してちょうどよい温度を調べていくというテストが必要です。少し手間はかかりますが、安定して温度を下げることができるので、仕上がりを安定させたい場合はおすすめの道具になります。

パワーコントローラーを使わずに一時的に手軽に温度を下げる方法もあるので、ご紹介いたします。

濡らしたふきんやタオルで温度を下げる

濡れふきんで焼印の温度を下げる

一時的に少し温度を下げたいという場合は、濡れたふきんやタオルに印面を押し付けて温度を下げるという方法もございます。

この方法は焼印の温度は下がりますが、電気で熱は加え続けているので、少し時間が経つとまたすぐに温度が上がってしまうので、何個も連続して焼き付ける場合には適していません。あくまで1~2個の焼き付け作業で一時的に温度を下げたいという場合の方法になります。

コンセントから抜く

コンセントを抜いて焼印の温度を下げる

こちらが一番単純な方法です。ただコンセントからプラグを抜いて自然に冷めるのを待つという方法です。

電源を抜くことで、徐々に温度が下がりますので、端材などで焦げ具合を見ながら本番素材への焼き付けを行います。ただし焼き付けるたびに温度が下がるので、こちらも一度にたくさんの焼き付け加工には向いておりません。

濡れタオルを使ったり、電源を抜くという方法はあくまで暫定的な方法ですので、安定した加工をする場合は、パワーコントローラーをご利用いただくのが一番です。

今回は電気式焼印での温度の下げ方をご紹介させていただきました。

電気式と直火式焼印についてはこちらの記事でご紹介しています。

電気式焼印と直火式焼印の違いについて
食品や木材に焼印をする場合、半田ごてを使った電気式焼印にするか、直接火で炙る直火式焼印を選び必要がります。どちらがいいのか?それぞれの焼印加工におけるメリットとデメリットをご紹介。

 

 

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