焼印加工 パンやお菓子などの食品・食べ物への焼印について

食べ物への焼印

焼き付けたとときにどんな感じになるのか少しわかりにくいのが食材への焼印。

というのも、食品は焦げがにじみやすいので、細い線や細かいデザインの場合はデザインがそのままきれいに焼目として入らないこともあります。

今回は、そんな食材や食べ物への焼印についていろいろな事例を踏まえてご紹介したいと思います。

パンへの焼印

食パンへの焼印

食パンやハンバーガーのバンズなど、パンは焼目が入りやすい食材ではございますが、素材として柔らかいため押し付けが難しい食材でもあります。また表面が平らでなかったり、凹凸や気泡などがあるので、焼き付ける際は少し工夫がいる食材となります。

バンズのような表面が湾曲している場合は、焼印の印面全体を押し付けるためには全体を押し込むより、印面を回すようにして曲面に合わせて押していくといった方法が必要です。

ハンバーガーに焼印

それとハンバーガーのバンズは素材としてかなり柔らかいので、強めに押し付けると形が変形してしまうので、押し付ける際は力加減に注意してください。

和菓子への焼印

和菓子への焼印

どら焼きや大判焼きなどの和菓子については、程よい硬さ(弾力)と表面の凹凸が少ないので焼印加工がしやすい食材です。特に大判焼きは表面が平らで滑らかなものが多いので、比較的細かいデザインでもキレイに焼印が入りやすいですね。

どら焼きへの焼印

どら焼きも焼印は入りやすいですが、砂糖の量が多いなどの場合は、焼き付けた際に砂糖が溶けて焼にじみが起きやすい場合もあります。

カステラなどの焼き菓子への焼印

カステラへの焼印

カステラやマドレーヌなどの焼き菓子への焼印も、比較的焼き付け加工はやりやすいですが、少し注意が必要なことがあります。

スポンジ生地の表面に別の生地があるのですが、焼き付ける温度が低いとこの表面の部分がゴソッと取れてしまうことがあります。焦げすぎるのを避けるため、低い温度でゆっくり焼き付けをすると、この表面の剥がれが起こることがあるので、できるだけ高温で押し付け時間は短くするのがコツになります。

マドレーヌへの焼印の失敗

ゆで卵(煮卵)や卵焼きへの焼印

ゆで卵への焼印

ゆで卵も最近よくご利用いただいておりますが、全体的に湾曲しているので、サイズはちいさめの方が綺麗な焼き付けが可能です。上記写真の左側のように少し大きめの焼印の場合は、全体をしっかり焼き付け用とすると押し付け時間が長くなり、少し焦げがにじんでしまったりということも起こります。

卵焼きへの焼印

卵焼きにもよく焼き付け加工をされますが、この卵焼きは表面に凹凸が多くなるので、きれいに焼き付けるのが少し難しい食材ではございます。細かいデザインよりは、線も太目でシンプルなデザインの方が焼印の雰囲気がよくでます。

フルーツの皮への焼印

フルーツの皮への焼印

焼き菓子などの加工品だけでなく、生のフルーツの皮などへの焼印で利用される場合もあります。

意外ですが、グレープフルーツやオレンジの皮目に焼印加工がキレイに入ります。イベント会場でショップ名などを焼き付けていたり、バーの香りづけのレモンの皮などにロゴを焼き付けたりと、フルーツの皮への焼印も需要があります。

ただフルーツの種類によってはあまり向ていないものもあります。

バナナの皮に焼印

写真のようにバナナの皮に焼印すると、最初はきれいなのですが、時間が経つとともに周りが変色して黒く見た目が悪くなってしまいます。

食品への焼印加工の道具は?

食品への焼き付けをする場合は、できるだけ温度が高くなる方がよいです。温度が低いと焦げ目が入りにくかったり、印面に食材がくっついてしまうことがあります。ですので、高温で短時間の押し付けによる焼き付け加工が成功の秘訣です。

焼きごての使い方と焼印を温める時間

高温で焼印加工をする場合は、直火式の焼印セット(焼きごて)をご利用ください。直接火で炙って温めるので、電気式より印面温度が高くなり、素材のくっつきを抑えることができます。

綺麗に焼目をつけるコツは、押し付け時間です。高温ですので、ほんの一瞬素材に押し付けるだけでOKです。1秒もいらないぐらいです。それ以上押し付けると焦げすぎてしまうのでご注意ください。

電気式焼印と直火式焼印の違いについて
食品や木材に焼印をする場合、半田ごてを使った電気式焼印にするか、直接火で炙る直火式焼印を選び必要がります。どちらがいいのか?それぞれの焼印加工におけるメリットとデメリットをご紹介。
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