オリジナル焼印の金属を比較!真鍮とステンレスの焼印の違いについて

真鍮とステンレスの違い

オリジナルデザインで作る「焼印」ですが、主に真鍮とステンレスの2種類の金属で製作することがほとんどです。この2種類の金属の違いについてご紹介いたします。

真鍮(しんちゅう)について

真鍮製のオリジナル焼印

真鍮は銅と亜鉛の合金で、金色のキレイな見た目の金属になります。真鍮は身近なものにも使われていて、よく目にするのが仏具やブラスバンドなどで使われる金管楽器です。真鍮は英語で「Brass(ブラス)」といい、ここからブラスバンド呼ばれるようになりました。

真鍮製焼印の特徴

1.加工が容易

真鍮は加工しやすいという特徴があります。金属の中でも柔らかめなので、細かいデザインや文字を綺麗に彫り込むことができます。だから複雑な形状やかわいいイラストなど、どんなデザインでもオリジナル焼印として比較的再現性が高く製造が可能です。

また、柔らかいということは、彫り込む時間も短く、オリジナル焼印製作の納期も早くなるというのも利点の一つになります。

2.熱伝導率の良さ

真鍮は熱をしっかりと伝える性質があります。焼印は熱を使ってロゴなどを焼き付けるので、真鍮がしっかりと熱を保つことで、均一できれいな焼き目が付けられます。たとえば、木に焼印を押すときに、ムラがなくしっかりとした線が出せるのは、真鍮ならではの良さです。

また、真鍮はさびにくいというメリットもあります。焼印は何度も使う道具なので、長く使えるのは大切なポイントです。真鍮で作られた焼印は、しっかり手入れをしておけば長持ちします。

3.低コスト

真鍮は比較的安価な金属になるので、コストを抑えたオリジナル焼印の製作が可能です。焼印製作がはじめてのかたなら、まずは真鍮製がおすすめです。お手頃な値段でもしっかりとした焼印が作れるので、コスパも良いのです。

真鍮のデメリット

一方で、真鍮にはいくつかの欠点もあります。まず、亜鉛の含有量によって耐食性が変わるため、高亜鉛真鍮は亜鉛の溶出による腐食が進む場合があります。特に食品への焼印加工に利用する場合は、注意が必要です。

また、真鍮は比較的柔らかい金属のため、落としたりすると傷が入ったり、変形してしまう恐れがあります。

ステンレスについて

ステンレス製のオリジナル焼印

ステンレスは鉄にクロムを加えた合金で、非常に錆びにくい金属です。そのため、身近なところではキッチンのシンクや蛇口などに使われています。錆びにくい耐食性に加えて、耐熱性や強度、加工性にも優れている金属になります。

ステンレス製焼印の特徴

1.耐久性・耐熱性の高さ

ステンレスは非常に強くて壊れにくい金属です。なので、ステンレス製の焼印は、大量の焼印加工で利用してもへたれず、長く使い続けることができます。ちなみに、金属に打ち込むことができる硬度もあるので、ステンレス製なら形が崩れにくいという特徴があります。

また、耐熱性も高く、業務用の高火力コンロや炭火、ガスバーナーなどで炙って利用することも可能です。

2.耐食性の高さ(食品衛生法適合)

もう一つ大きな特徴として、耐食性の高さがあります。ステンレス(stainless)は錆びないという意味があり、水や湿気に強く、錆びる心配がございません。食品衛生法にも適合するので、焼印を調理器具とみなして使う場合は、このステンレス製の焼印を使う必要があります。

ステンレスのデメリット

1.加工が難しい

ステンレスは硬いので、焼印の細かいデザインや文字を作るときには、加工が難しくなります。そのため、真鍮に比べて彫り込む時間が長くなりますので、その分納期も長くなります。

2.コストが上がる

ステンレスは強くてさびにくい分、真鍮より値段が高くなります。また、加工も難しいため、その分の費用がかかることもあります。特に、複雑なデザインや大きな焼印を作る場合は、真鍮など他の材料よりもコストが高くなるかもしれません。

焼印製作時の金属選びのポイント

焼印製作時の金属の選び方

真鍮とステンレスどちらの金属でオリジナル焼印を作ればいいのか、金属選びのポイントをご紹介します。

価格面

真鍮とステンレスでは、同じサイズとデザインであればおおよそ5000円程度の価格差が出てきます。コストを抑えて焼印製作を希望する場合は、真鍮製がおすすめです。

コストを抑えたい ⇒ 真鍮製焼印

加工方法(温め方)

金属によって耐熱温度が異なるので、何で熱を加えるかによって金属選びが変わります。半田ごてのような電気製品で温める場合は、それほど高温にならないため、真鍮でもステンレスでも大丈夫ですが、炭火やガスバーナーなどの1000℃を超えるような高温の場合は、耐熱性の高いステンレス製となります。

低温での温め ⇒ 真鍮製焼印 or ステンレス製焼印のどちらもOK

1000℃を超える高温 ⇒ ステンレス製焼印

耐久性

焼印としての耐久性は、金属の耐久性がそのままでます。なので、大量の焼印加工をしても変形したりしないものを希望するなら、ステンレス製の焼印がおすすめです。

長く使いたい ⇒ ステンレス製焼印

焼き付ける素材

どのような素材に焼印加工をするかによっても、金属選びが異なります。基本的にはどちらの金属も焦げる素材なら、ほとんどの素材に焼印加工が可能です。ですが、焼印を調理器具としてみなす場合のみ、食品衛生法に適合している必要があるため、ステンレス製焼印の利用を推奨します。

革・木材・紙 ⇒ 真鍮製焼印

食品 ⇒ ステンレス製焼印

納期

焼印製作においては、デザインをそれぞれの金属に彫り込む必要があります。ですので、金属の硬さによって彫り込む時間がことなり、そのままその時間が納期につながります。真鍮は比較的柔らかい金属なので、納期が短く、ステンレスは硬いため納期が長くなります。

真鍮 ⇒ 納期が短い

ステンレス ⇒ 納期が長い

まとめ

オリジナル焼印を作るにあたって、どちらの金属を選べばいいのか悩む場合があると思います。そんな時は、利用目的や予算などで選ぶようにしてください。

どっちがいいのかわからない!という場合は、お気軽にお問合せいただければ、わかりやすく丁寧にご説明させていただきます。

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