木材は焼印加工がしやすい素材になります。細かいデザインでも温度の調整や押し付け時間の調整できれいに焼き色を付けることができます。
ですが、素材によって焼き目の入りやすさが異なりますので、今回は木材への焼印についてご紹介させていただきます。
木材に焼印をする前の確認
木材への焼印をする際に問題になるのが、仕上げ加工をしているかどうか。ニスや塗料、ウレタン塗装などによって木材の表面を加工している場合は、上手く焼き目が入らない場合があります。
特に、塗料などを厚めに塗っている場合は、肝心の木材部分まで熱が届かないといったことがあります。
ですので、木材に塗装などのコーティングをしている場合は、事前に焼き目が入るかのテストをしておく方がよいです。焼印本舗では、無料の試し押しサービスを行っておりますので、焼印をしたい素材のサンプルを送っていただければ、無料で焼印がどのように入るかを試させていただきます。

コーティングした木材への焼印
実際にコーティングしている木材に焼印をしたらどんな感じになるかご紹介。
こちらは、表面にニスを塗って仕上げた木材に焼印をしたものですが、細かい部分などが焼にじみを起こして黒く潰れてしまっています。また、デザイン部分以外も熱による焼にじみが広がって、必要以上に色の変化が起きてしまっています。
こちらは木製のハンガーですが、コーティングが薄めのためきれいに焼印が入っています。このように同じコーティングしているものでも、その塗料の厚みによって仕上がり具合が異なります。
こちらは表面を塗装している木材ですが、塗料が邪魔をしてきれいに焼印が入りません。塗料が溶けて滲んでしまって、デザイン通りの焼き目が入りません。
こちらも塗装済みの木材への焼き印ですが、焼き目というより、型が入っているだけのような状態になります。
塗装などによるコーティング済みの木材への焼印加工は難しくなるため、できるだけコーティング前の無垢の状態の木材に焼印加工をするようにしてください。
コーティングしていない木材でも焼にじみが起きる場合
塗装などをしていない木材でも、焼き付けたさいに焼にじみが起きてしまうことがあります。原因は温度の上がりすぎやデザインの細かさによる場合があります。
そんな時は、焼き付ける木材を軽く湿らせていただくと綺麗に焼印が入ることがあります。
こちらの写真は、何もせず焼印をした場合と、少し表面を湿らせてから焼印をしたものになります。
左側が湿らせてから焼印をしているのですが、明らかに仕上がりに違いが出ています。右側の方は焼にじみが多く出て、全体が黒くぼやけてしまっていますが、左側の方はくっきりきれいに焼き目が入っています。
細かいデザインの焼印をして木材が焦げすぎてしまう場合は、是非表面を少し湿らせてから焼き付けてみて下さい。
湿らせるのは、霧吹きなどで行うのがおすすめです。湿らせすぎると逆に焦げ色が入りにくくなることもあるので、軽く湿らせる程度で大丈夫です。